「霞の輪郭」
斉藤三才ぼかし染のジャケットワンピース
日本の美意識に根ざした、静謐なグラデーション
この一着は、斉藤三才によるぼかし染の着物から仕立てた、ワンピースとジャケットを融合させたドレスです。
生地は正絹。淡く移ろうような染めのゆらぎには、春霞のような奥ゆかしさと、着る人の輪郭をやわらかく包む静けさがあります。
ジャケット風のディテールにより、きちんと感と凛とした印象を与えながら、ウエストから広がるギャザースカートがしなやかな揺らぎを生み、歩くたびに自然な気品を添えます。
会食や式典などフォーマルな場はもちろん、軽やかな装いとしても活躍する一着。
現代に合ったシルエットでありながら、着物の美しさと丁寧な手仕事をそのまま継承しています。
ふたたび命を吹き込まれた反物が、日々の装いの中で静かに物語を紡ぎます。