「風紋 – fuumon -」
風が布を撫でて描く、一瞬の詩をまとうように。
静けさの中に凛とした気配を宿す、大島紬から仕立てた一着のドレス「風紋」。
このドレスは、もとは格式ある大島紬のアンサンブルから生まれ変わったもの。
奄美大島の自然風土の中で育まれたこの布は、絹糸を幾重にも締め、泥染めや草木染めで時間をかけて色を重ねていく、その過程すべてが自然と人の営みの合作です。
上質な正絹のしなやかな光沢と、軽やかな着心地。
深いチャコールグレーの中には、繊細な柄が微かに浮かび、装う人の動きに合わせて、まるで風の軌跡のように揺れます。
胸元のカッティングは柔らかな女性らしさを際立たせつつ、裾にかけて流れるようなシルエットは、上質な着物地だからこそ叶う落ち感と気品を演出。
裏地も着物の裏をそのまま利用しています。
“美しい布を、現代に生かす”というfumikaの理念のもと、このドレスは単なるファッションではなく、文化と自然、そして記憶をまとう装いです。
特別な日の礼服としてはもちろん、舞台や撮影など、“静かな存在感”が求められるシーンにふさわしい一着です。