かつて晴れの日に纏われた、
白地に鶴が舞う華やかな打掛。
〈写真・譲って頂いた打掛〉
その一着に込められた「祝福」や「祈り」を、
現代の感性で再構築したドレスが
「よみがえる鶴」です。
〈打掛を解くとこのようになる〉
象徴としての鶴──長寿・繁栄・平和を願う
日本の美意識。
この打掛の柄には、
かつて誰かが未来へ託した思いが
織り込まれていました。
fumikaはその物語を受け継ぎながら、
まったく新しい命のかたちへと変化させました。
〈写真・ドレスを纏う女優兼モデルの園田さん〉
立体的な襟と構築的なシルエットは、
鶴の羽ばたきを彷彿とさせ、
古典と前衛が共鳴するような
力強さとしなやかさを備えています。
〈写真・東京・汐留のアトリエにて〉
豪華さの中にも静けさがある
それは、装う人の内面の強さと、
時代を超えてなお美しい伝統への敬意。
このドレスは、単なる装いではなく、
忘れられかけた美の再生であり、
日本の文化と未来への希望を
そっとまとう一着です。