製品の本物の価値は、
国の歴史とか特徴、技術、
モノづくりの伝統を表現すること、
そこにさらに独自の個性を発揮することで
普遍性を獲得する
解決すべき課題は多い。
着物をはじめとする服の大量廃棄
伝統工芸の衰退等々。
しかし戻るべき原点がここにある。
蚕が糸を産み出し、
草木の魂を乗せて糸が染められ、
糸から膨大な時間を費やした織物ができる。
温もりと魂を内包する着物の美しさ。
そして絹の通気性と着心地の良さ。
「着る」ことでまた新たな「価値」が生まれる。
もしかしたら出会わなかったであろう
人と物の新しい「出会い」を「つなぎ」、
そこに私は、私だけの仕事の「価値」を見出した。