うちの猫のこと

小さないのちとともに

わが家には、二匹の猫がいます。

名前はふせておきますが、

とても人懐こく、あたたかくて、自由な子たちです。

この子と出会ったのは、保護猫カフェでした。

ペットショップで買うことも、

きっとひとつの選択肢かもしれません。

けれど、見えないところで

命が消されている現実があるなら、

私がこの子を迎えることで、

ほんの少しでもその連鎖が

変わってほしいと願いました。

猫と暮らす日々は、思った以上に、

豊かでやさしいものです。

膝の上で丸くなったり、

日だまりでまどろんだり、

気まぐれにすり寄ってきたかと思えば、

さっと距離を取ったり

その気ままさも含めて、

命の存在感のようなものを感じます。

この子たちを抱きしめると、

「人間も動物も、ただ生きているだけで美しい」

そんな言葉が胸に浮かびます。

どうか、命が売買されることのない世界

が訪れますように。

fumikaの服づくりが、

どこかでそんな未来に繋がっていけたらと、

心から願っています。

私たちの服は、時に「日記」のような存在です。
記憶や心情や小さな問いが、一着のなかに織り込まれている。
この「ふみの便り」は、その背景にある思索や感情の痕跡を、
そっと言葉にして残しておく場所です。

静かに、でも確かに。
まとう人の人生に寄り添う服であるために。
fumikaはこれからも、日々を見つめ、言葉を綴っていきます。