小さないのちとともに
わが家には、二匹の猫がいます。
名前はふせておきますが、
とても人懐こく、あたたかくて、自由な子たちです。
この子と出会ったのは、保護猫カフェでした。
ペットショップで買うことも、
きっとひとつの選択肢かもしれません。
けれど、見えないところで
命が消されている現実があるなら、
私がこの子を迎えることで、
ほんの少しでもその連鎖が
変わってほしいと願いました。
猫と暮らす日々は、思った以上に、
豊かでやさしいものです。
膝の上で丸くなったり、
日だまりでまどろんだり、
気まぐれにすり寄ってきたかと思えば、
さっと距離を取ったり
その気ままさも含めて、
命の存在感のようなものを感じます。
この子たちを抱きしめると、
「人間も動物も、ただ生きているだけで美しい」
そんな言葉が胸に浮かびます。
どうか、命が売買されることのない世界
が訪れますように。
fumikaの服づくりが、
どこかでそんな未来に繋がっていけたらと、
心から願っています。